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平成12年第1回定例会(第3号 3月16日)

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  1. 恵那市議会 2000-03-16
    平成12年第1回定例会(第3号 3月16日)


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    最終取得日: 2021-04-30
    平成12年第1回定例会(第3号 3月16日)            一般質問順序表                        (平成12年3月16日) ┌─┬─┬─────┬─────────────────────┬───────┐ │順│議│     │                     │       │ │ │ │ 氏 名 │    標           題    │答弁者    │ │序│席│     │                     │       │ ├─┼─┼─────┼─────────────────────┼───────┤ │8│10│鈴木喜一郎│一、平成12年度当初予算の方針と今後の見通│市長     │ │ │ │     │  しについて              │       │ │ │ │     │                     │市長     │ │ │ │     │二、第4期目にのぞむ森川市長政治姿勢につ│       │ │ │ │     │  いて                 │       │ ├─┼─┼─────┼─────────────────────┼───────┤ │9│2│伊佐地良一│一、恵那市災害危険箇所調査災害対策につい│消防長    │ │ │ │     │  て                  │       │ │ │ │     │                     │       │ │ │ │     │二、市街地内の住宅の床下浸水等の水害対策に│水道環境部長 │ │ │ │     │  について               │       │ │ │ │     │                     │       │ │ │ │     │三、三郷用水路の改修計画について     │経済部長   │
    ├─┼─┼─────┼─────────────────────┼───────┤ │10│1│小倉 富枝│一、教育行政について           │教育長    │ │ │ │     │                     │       │ │ │ │     │二、福祉行政について           │市民福祉部長 │ ├─┼─┼─────┼─────────────────────┼───────┤ │11│15│光岡 勝美│一、恵那病院の”医療調査”について    │市長     │ │ │ │     │                     │       │ │ │ │     │二、小野川線(バス)について       │経済部長   │ │ │ │     │                     │       │ │ │ │     │三、美濃東部基幹道路の丸池地内の位置につい│建設部長   │ │ │ │     │  て                  │       │ ├─┼─┼─────┼─────────────────────┼───────┤ │12│12│山内  隆│一、大規模年金保養基地グリーンピア恵那につ│市長     │ │ │ │     │  いて                 │       │ │ │ │     │                     │       │ │ │ │     │二、中野方生活貯水池関連事業について   │建設部長   │ │ │ │     │                     │水道環境部長 │ │ │ │     │三、長寿社会への対応について       │市民福祉部長 │ └─┴─┴─────┴─────────────────────┴───────┘         平成12年第1回恵那市議会定例会会議録〔第3号〕                              平成12年3月16日  ────────────────────────────────────────    議 事 日 程(第1号)                    平成12年3月16日(木)午前10時開議   第 1        一般質問  ──────────────────────────────────────── 1 本日の会議に付した事件  議 事 日 程(第1号)   日程第 1      一般質問  ──────────────────────────────────────── 1 出 席 議 員      1番  小 倉 富 枝 君       2番  伊佐地 良 一 君      3番  伊 藤 一 治 君       4番  河 合 哲 玄 君      5番  林   武 義 君       6番  安 藤 洋 子 君      7番  荻 野 惠 三 君       8番  江 島 近 夫 君      9番  後 藤 薫 廣 君      10番  鈴 木 喜一郎 君     11番  柘 植 弘 成 君      12番  山 内   隆 君     13番  渡 辺 鈴 政 君      14番  西 尾 直 躬 君     15番  光 岡 勝 美 君      16番  市 川 美 彦 君     17番  水 野 善 文 君      18番  小 椋 一 郎 君     19番  土 屋 藤 夫 君      20番  藤   公 雄 君     22番  伊 藤 善 朗 君  ──────────────────────────────────────── 1 欠 席 議 員     21番  柘 植 成 實 君  ──────────────────────────────────────── 1 説明のため出席した者の職氏名     市     長    森 川 正 昭 君     助     役    熊 澤   鐵 君     収入役        伊 藤 和 徳 君     総務部長       宮 地 政 臣 君     市民福祉部長     市 川 徳 男 君     経済部長       千 藤 恵 三 君     建設部長       砂 場 信 次 君     水道環境部長     林   昭 夫 君     消防長        長谷川   紘 君     建設部調整監     肥 田 晴 夫 君     教育委員会委員長   桂 川 久 彦 君     教育長        小 栗 章 正 君     教育委員会事務局長  磯 村 邦 広 君     教育委員会事務局参事 西 本 任 良 君     監査委員事務局長   伊 藤 常 光 君  ────────────────────────────────────────  1 職務のため出席した事務局職員     議会事務局長     山 口 士 郎 君     議会事務局次長    金 田 幸 雄 君     議会事務局書記    橋 本 孝 純 君     議会事務局書記    原   三 惠 君  ────────────────────────────────────────               午前10時00分 開議 ○副議長(藤 公雄君) 皆さん、おはようございます。本日は都合により副議長が議長を務めますので、よろしくお願いいたします。  日程に入る前に、諸般の報告を行います。  地方自治法第121条の規定により、本日説明のため出席する旨報告のありました者を、一覧表としてお手元に配付しておきましたのでご覧願います。  以上で諸般の報告を終わります。  ──────────────────────────────────────── ○副議長(藤 公雄君) 日程第1 一般質問を行います。  質問者及び答弁者は、申し合わせ時間を厳守されますようお願いいたします。  本日は、昨日に続いて質問順序表の8番から発言を許可いたします。  10番・鈴木喜一郎君。              (10番・鈴木喜一郎君 登壇) ○10番(鈴木喜一郎君) 皆さん、おはようございます。恵政会の鈴木喜一郎でございます。一般質問2日目の先頭を切らせていただくことを、感謝しております。  さて、私は今回2点について質問をいたしますが、1点につきましては、昨日、水野市議へのご答弁もあり、再度となりますが、私は私なりの角度・視点でもって論陣を張りますので、議場外の幹部職員も聞いていていただきたいと、かように思っております。  まず、平成12年度当初予算の方針と今後の見通しについてであります。大変初歩的なことですが、地方自治法第149条の2項において、普通地方公共団体の長は、予算を調製し、及びこれを執行することとあります。一方、同第96条の2項には、議会は予算を定めること、審議をして議決することとあります。したがって、提案された平成12年度当初予算案の財政状況についてお聞きいたします。  まず、東濃5市の新年度の予算をデータとして申しますが、人口約10万2千人、恵那市の約3倍ありますが、多治見市から申し上げます。多治見市は総額533億4千万円、前年対比8.8%の増、税収は4.9%の減、市債は22億3千万円、これへの歳入に占める割合は8.3%であります。土岐市は人口約6万5千、総額494億6千万円、前年対比3.5%の増、税収は4.6%の減、市債は10億2,600万円、33.5%の減、歳入に占める割合は4.9%であります。中津川市は総額401億7千万円、前年比7.9%の増、税収は2.0%の減、市債は16億900万円、9.0%の増であります。瑞浪市は総額250億5千万円、前年比4.6%の増、税収は4.2%の減、市債は9億8,900万円、43.3%の増であります。さて、恵那市では総額249億5千万円、前年比14.5%の増であります。税収は1.7%の減、市債は18億8千万円、歳入に占める割合は、つまり市債依存度ですが、13.4%であります。前年対比は25.3%の増となり、東濃5市においては最も依存財源の高い予算となっております。人口4万2千人の瑞浪市と約1億円の差でありますが、こうした4市の状況を述べるまでもなく、恵那市制始まって以来の大型積極予算となったわけであります。今後にかけて大丈夫ですかと私はお聞きいたします。  ちなみに一般会計特別会計企業会計、この市債累計額は平成10年度決算の時点で総額245億4千万円となっており、これに平成11年度当初予算分の約15億の市債を合わせれば、既に補正は別として260億円を超えております。一方、平成10年度の単年度の決算を例に挙げれば、市債15億9,260万円を借りて、歳出における公債比は15億7,558万円であります。単純な計算で言えば、差し引き1,702万円しか財源として回らないという計算もできます。平成10年3月市議会、ちょうど2年前ですが、私がこれについて質問をいたしました。答弁にあった公債費の今後の見通しについては、平成16年度が最高となり、単年度で22億2千万円の償還額と聞きました。が、後年度において交付税措置対象の起債歳入があるにしても、毎年度過大に積み上げ、負担を移行し続けるのはいかがなものかと思うのであります。長い経済不況、このトンネルはいつ出口が来るのかと思うのですが、エコノミストの発言などを聞けば、今日の景気が当たり前の日本経済であり、好転は期待できないという専門家等の判断もあります。  この長い不況は即、市民所得、生活にはね返っております。滞納もその例ですが、表面化しており、例えば11年度の約46億1千万円の市税が平成12年度の本年度当初予算では45億4千万円と下降の一途であります。加えて新規事業である介護保険特別会計が4月1日から始まりますが、これへの総額は11億8,600万円かかります。この特別会計一般会計から繰り出す資金は1億5,900万円の純増であります。また、老人医療特別会計のように前年度24億9,800万円であったのが、平成12年度においては27億2千万円と約2億2,200万円の増となっており、国の基準に基づいただけのこの介護事業においても、高齢化増により毎年度増大していくことが予想されます。  私は、焦らず、急がず、21世紀へ移行されたいと思いますが、起債等財源措置から見た本年度予算編成の方針と公債費の見通しについてお聞きいたします。  次に、第4期目に臨む市長の政治姿勢についてお聞きいたします。  市制45周年が昨年挙行されました。私は初代の松下辰造市長は知りませんが、2代目の長谷川東蔵、3代目の市川久次、呼び捨てにしますが、4代目、和田謙蔵、5代目、横山正男、6代目、西尾道徳と各市長に仕え、7代目の現森川市長とは平成3年3月まで職員として勤めてまいりました。今は亡き6代までの各市長を懐かしく思いますが、いずれの方も恵那市をどのように建設し、どのように発展させていくかについて心をお砕きになり、それぞれが個性を発揮されました。記憶をたどれば、2代目の長谷川市長観光センターの建設、市民病院開設運営等、また笠置山に大文字の火をつけるなどと、大変ユニークな方でしたが、その反動で財政が窮迫し、次の市川市長はしたがって4年間、緊縮財政を貫き通した方であります。和田市長はまた逆に、学校、この市庁舎、公民館等の建設、恵那バイパスの1車線完成など、建設に力を入れられました。横山市長は西中への3中学校の統合、上下水道の普及と下水道の着手、市単による3歳未満児の保育所開設老人医療を国より2年も先行して、先取りと申しますが、政策に取り入れました。次の西尾市長は、健康が第一と市民公園としての槇ケ根公園、また文化センター等を建設することによって、市民文化の拠点とその振興を目途にされました。  しかしながら、松下市長は1年、和田市長は1期4年で終わりました。長谷川・横山市長は2期の途中で亡くなられました。西尾市長は3期の中途でこれまた亡くなられました。いずれもご自分の理想として描いた恵那市づくりが中途で果たせなかったわけであります。こうしたことは恵那市民にとっても大変不幸なことであります。当時、13市の中で現職の市長、すなわち指導者を3人も亡くしたということによって、他市に比べて大きく恵那市が立ち遅れたことは事実であります。  さて、去る3月3日、本会議で現森川正昭市長の次期に対する態度表明がありました。3期12年の市政を担い、再び4期に臨む所信を伺いました。4選を果たされれば、恵那市制始まって以来のことでございます。また、磨きのかかった行政力に大いに期待するわけですが、一方、平成7、8年にわたった競馬場の問題、賛否の問題と申しますか、昨年、恵那商工会議所から出された要望、あるいはA食品会社よりの仮処分申請等々、船で言えば船体に少々きしみが出たように思います。歴代市長が果たせなかった石橋線の完成、正家地区の整備、電線の地中化も含めた恵那駅前からの再開発事業、し尿処理、不燃物処理場、北中の建設統合、上下水道の事業促進河川公園等、立ち遅れた恵那市の充実を職員とともに進められたわけですが、一方では、市民との協調対話が少なくなったとの声も聞きます。建設事業だけでなく、文化振興、生涯学習、人づくり等、態度を表明されたこの事業でありますので、改めて4選に臨む所存、抱負をこの機会にお聞きいたします。  以上で、第1回目の私の質問を終わります。 ○副議長(藤 公雄君) 鈴木喜一郎君の質問を終わります。  答弁を求めます。市長・森川正昭君。 ○市長(森川正昭君) 鈴木議員のご質問にお答えいたします。  2点お尋ねでございますが、まず第4期立候補を言明したけれども、その政治姿勢はというお尋ねからお答えいたします。  これは議員ご指摘のように、3月3日の本会議開会の際の提案説明で申し上げておるとおりでございます。改めて申し上げれば、差し迫った国立恵那病院の経営移譲問題、及びグリーンピア恵那の適切な跡地利用の方策といった課題に積極的に取り組むと。もう1点は、平成13年度からスタートする恵那市新まちづくり計画を軌道に乗せるように最大努力すると、こういうことでございます。また、これらの市政各般の課題処理に当たっての私の政治信条は、この12年間貫いてまいりました誠実と実行の姿勢ということをさらにかみしめて取り組んでまいりたいと、かように思っております。平たく言えば、できるだけまじめに、しかも決断すべきところは先送りすることなく決断し、市民のためによき市政を実行すると、こういう信条でございます。  と同時に、より謙虚に市民の意見を吸い上げ、かつまた行政の説明責任にも十分に心がけながら取り組んでまいる考えでありますので、ご理解をいただきたいと思います。
     次に、財政についてご指摘がございました。東濃5市の数字を挙げてのご指摘でありますけれども、これは各市とも当該年度の事業の内容によって変動いたしますので、単年度限りの比較では必ずしもその市の財政の健全性の指標にはいかがかと、かようにまず申し上げておきたいと思います。そこで、本年度の本市の新年度の予算規模は、一般会計特別会計ともに前年度予算規模に比べてかなりの増額となり、いわゆる積極型の予算となりました。このことは、提案説明で述べましたように第三次総合計画の最後の仕上げの年度として計画諸事業に取り組んだことと、特別会計において、例えば水道事業会計のようにこれまで取り組んでまいりました条件整備大崎浄水場条件整備が整いましたために、その施設の更新整備に立ち上がると、こういうような事業が重なったためであります。  このため、その財源に充当いたしました一般会計の市債は、ご指摘のように18億8千万円余となりましたが、この中には後年度の元利償還について地方交付税で措置されるもの9億4千万円余が含まれております。したがって、いわゆる起債制限許可比率と申しておりますが、単年度の起債許可制限比率は11.3%になるものと、かように推計をしております。そしてまた、経常収支比率は80%程度を維持することができると、かように考えております。  なお、今後の市債の発行及びその償還についてお尋ねがありましたが、新まちづくり計画の現在審議会で審議中の素案によるわけでありますけれども、前期5カ年におきましては、例えば新清掃センターの建設をはじめ、ごみの最終処分場の選定、そして小中学校、公民館等更新整備、図書館の増設といったような事業が集中することになっております。しかし、各年度における起債許可制限比率は3次総の期間と同様に11%台で推移するよう事業の選択を行い、健全財政の維持に努力してまいる考えであります。  なお、これらの起債の償還期間といいますのは、30年前後の長期にわたるものでございます。現下の経済情勢についても言及がございましたけれども、これは将来にわたって改善されていくものと、かように私は強い期待を寄せておるものであります。  なお、将来の起債償還のピークは平成16年度の22億円程度であります。これは、これまでに行われた減税のための財源補てんに借り入れた縁故債の償還が集中するためでありまして、その後、起債償還額はほぼ現行のような水準で推移するものと考えております。したがって、これに備えてこれまで財政余裕金減債基金に積み立てるなどの努力を払っており、現在までに4億円近くの基金の積立額になっておりますが、今後ともそのような起債償還の管理に適切な措置を講じてまいりたいと、かように考えております。 ○副議長(藤 公雄君) 10番・鈴木喜一郎君。              (10番・鈴木喜一郎君 登壇) ○10番(鈴木喜一郎君) ただいまは財政見通しと、市長自信を持っておっしゃいました。したがって、我々としては全幅の信頼を寄せて支えていくという形になるというぐあいに思っておりますが、いろいろの事業がございますが、私は端的に言いますと、介護保険事業等も大変大切ですが、介護にかかわる前の市民の健康あるいは生涯学習というようなものを通じて、体育、生涯学習というのを通じて、介護保険のお世話にならないような市民づくりという方向への行政の投資もしていただきたいなと。例えば生涯学習センターというようなことも思っておりますが、今申し上げましたように財政が緊迫しておりますので、その辺はひとつ良きかじをとっていただきたいなと。  蛇足でございますが、漢詩の中に「一将功成って万骨枯れる」という言葉があります。後世の人に森川市長の名は残っても、職員や私どもの名は残りません。一将功成って万骨枯れるというこのことわざの──よいことわざではございませんが、そういったことで、ぜひとも記憶に残り得る森川市政を期待といたしまして、私の発言を終わりといたします。以上です。 ○副議長(藤 公雄君) 鈴木喜一郎君に対する答弁を終わります。           ───────────────────── ○副議長(藤 公雄君) 2番・伊佐地良一君。              (2番・伊佐地良一君 登壇) ○2番(伊佐地良一君) 2番、恵政会の伊佐地良一でございます。今定例会で通告に従い質問しますので、適切な答弁をお願いいたします。  まず1番に、恵那市災害危険箇所調査災害対策についてお尋ねをいたします。私たちは常に天災・人災には心配しながら生活しておりますが、幸いにも恵那市の消防署をはじめ建設課、その他関係課等のご配意とご努力により私たちの生命・財産を守っていただいており、毎日が無事に過ごしておりますことを感謝いたします。またさらに、市民が安全で安心して暮らせるまちづくりを推進するために、毎年危険箇所の調査を実施されており、その労苦についても心から厚く御礼を申し上げます。  昔から常に災害対策を講じておれば、災害を避けることが不可能ではないとよく言われております。特に水害、火災等の場合は日ごろの対策が大きな効果をおさめた事例はたくさん聞いております。そういう意味合いから、恵那市においても災害危険箇所を毎年5月ごろに実施され、安全で住みやすいまちづくり市民生活の安全確保のために調査されておられることと思います。  平成11年度の災害危険箇所は、危険度はABCの3段階に格付けがなされております。Aは被害の危険性が特に高いと思われるもの、Bは被害の危険性が高いと思われるもの、Cは被害の危険性があると思われるものということで区分されております。Aは1カ所、Bは4カ所、Cは41カ所となっております。以上の調査の結果では、特に高いと思われるものは非常に少ないのですが、しかし、危険性があると思われるものは多くあるわけでございます。理由といたしましてはいろいろありますが、大雨による増水、洪水、がけ崩れ、落石、土砂流等となっていると伺っております。個人の防災努力に限度がありまして、当然、市の防災計画に待たなければならないと存じます。  そこで、市として危険度の高い箇所について、11年度に改善がなされたところがあるのかどうか。どのような対応がなされているのか、お尋ねをいたします。また、もし、未対応の箇所があれば、今後どのように対応の計画があるのか、お聞かせを願いたいと思うわけでございます。  次に、災害対策についてですが、幸い昨年は人災はなかったけれども、大雨による被害は相当各地にありましたが、それぞれ早急に対応していただき、心から厚く御礼を申し上げます。本定例会の提案説明の中で、恵那市の消防の充実を図るために機械器具の整備とか、消防団活動の活性化を図るとか、消防防災体制の確立を図るとか言われておりますが、抽象的であり、具体的に説明をお願いしたいと思うわけでございます。なお、あわせて市としての緊急時の災害時の情報取りまとめ、連絡調整、指揮系統等、確立していると聞いておりますが、その内容についても具体的に説明をお願いいたします。  次に2番の、市街地内の住宅の床下浸水等の水害対策についてお尋ねをいたします。  本定例会の提案説明要旨の中で、市長さんは昨年の豪雨による浸水被害の発生にかんがみ、早期に雨水排水計画の策定を行い、浸水地域の解消を順次進めてまいりますと説明されましたが、市街地内の住宅の床下浸水の被害は毎年、毎回大雨のたびに発生しており、常に何らかの対策を講じてほしいとの苦情を聞きますが、恵那市として把握されているところは何カ所ぐらいかお尋ねをいたします。  これらの地域は、災害は忘れたころにやってくるという格言がありますが、忘れるどころか毎回大雨のたびに床下浸水の被害になり、雨降りのたびに心配しながら生活をしておられるのが現状であります。その場所に住んでおられるのが宿命とは言えないわけで、昔はそのような被害はなかったわけでございます。原因は、最近の区画整理、水田の休耕と宅地化、道路の改修と舗装等々により水害の発生箇所は増加しております。これらの箇所は、過去数年前から改修工事を要望されておられますが、まだ実施されておらず、予算の関係があるのは十分承知しておりますが、市民の健康で文化的な生活ができる都市基盤の整備のためにも、また基本的生活権の保護を図るためにも、何らかの対策を早急に講じる必要を痛感しております。市としての恒久的な対策なり、その場その場の場当たり的な計画ではなく、しっかりしたことをお聞かせ願いたいと思います。  次に3番の、三郷用水路の改修計画についてお尋ねをいたします。  三郷用水路の由来については、歴史は古く、いつからか不明で、ある古老の言われるにはというように、昔から農業用水、養魚等の利水として長期にわたり利用されておりますが、昭和29年から32年にかけて、当時としては大工事の改修が行われ、現在のような立派な三郷用水となっております。当初は農業用水と利水のみに利用されていましたが、改修と同時期の29年ごろから恵那市の上水道の浄水場も完備して、飲料水としても現在まで活用されてきました。重要な生活用水としての役割を果たしており、また今後においても恵那市としても重要な水路であることには変わりありません。  しかし、改修後、四十五、六年経過しており、老朽化が甚だしくなっております。そこで、大崎浄水場の方も老朽化のため、本年度から全面的に大規模な改造計画をされており、いよいよ14年度完成の目標で着工の運びになっております。それと同様に三郷用水路も取水口から大崎浄水場までは順次1,500メートルほどは改修されて終わっております、ということで聞いておるわけでございますが、大崎浄水場から永田川までの約1,700メートルが未改修であります。先ほど申し上げましたように、45年余の経過のため、本当に老朽化しております。漏水が甚だしく、用水路の下には民家も多く、日々困っておられるのが現状であります。昨年6月の豪雨のときは大崎地区、大洞地区とも三郷用水路の漏水と水路からのオーバーにより相当被害が出ております。一部の地区は早急に対応を講じていただいておりますが、しかし、まだ補修が終わっていないところがありますので、住民を代表して早急な改修をお願いいたします。  次に長島小学校学有林公園付近も相当傷んでおり、本年度改修工事に着工と聞いておりますが、どのような計画になっているのかお尋ねをいたします。特に長島小学校学有林公園は平成9年に整備計画が立てられ、11年度から本格的に公園化に取り組んでおられますが、三郷用水路からの漏水が甚だしく、そのため広範囲の湿地帯となっており、公園化の工事も余り進んでおらないのが現状であります。この付近の改修については、よく長島小学校の要望も聞いていただき、お互い協議・検討の上、改修工事を早急にしていただくにようにお願いいたします。  以上で、質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○副議長(藤 公雄君) 伊佐地良一君の質問を終わります。  答弁を求めます。消防長・長谷川 紘君。 ○消防長(長谷川 紘君) それでは私の方からは、災害危険箇所の調査と対応についてお答えいたします。  災害危険箇所の調査の結果、ランク指定後改修工事等を必要とする箇所につきましては、市の各担当課において順次対応しておる現状であります。なお、平成11年度は大雨等による災害復旧事業を最優先として取り組みましたので、指定箇所の中では特にCランクである大井小学校付近の落石防止工事、また永田川水系での3カ所の護岸工事の計4カ所を担当課で対応してまいりました。今後も危険箇所の改修工事につきましては、引き続き実施してまいります。また、災害の発生が予想されるような場合には、いち早く警戒及び避難の指示を行ってまいります。  消防の充実については、消防機械器具、施設並びに消防車両等を充実させ、消防力を強化してまいります。特に消防団につきましては、恵那市消防団機械器具整備計画に基づいて消防ポンプ自動車、小型動力ポンプ等を更新整備してまいる計画であります。なお、平成12年度中に消防署に水槽付消防ポンプ自動車1台、及び消防団第2分団に消防ポンプ自動車1台を更新整備し、機動力の増強を図ることとしております。  消防団の活性化につきましては、近年全国的に消防団員の減少、高齢化等により消防団が弱体化の傾向にあるため、国・県の指導により様々な方策を講じて活力を与えるよう努力しております。なお、平成11年度消防団活性化事業といたしまして、恵那市消防団の1年間の活動を記録したビデオを制作し、広く市民の皆様方に消防団活動のご理解を賜りますよう広報PRしてまいりますので、よろしくお願いいたします。  災害対策についてお答えいたします。災害時の情報の取りまとめ及び連絡調整につきましては、災害情報共有システムにより情報の一元化を図るよう、現在検討中であります。指揮系統につきましては、恵那市地域防災計画災害対策本部運用計画に基づいて、本部長である市長が指揮命令権者となり、なお、本部長が出張等で不在の場合には、運用計画の中で指定された指揮代行者である副本部長、助役・収入役が順次指揮に当たりますので、よろしくお願いいたします。  以上で、消防防災に関しての答弁を終わります。 ○副議長(藤 公雄君) 水道環境部長・林 昭夫君。 ○水道環境部長(林 昭夫君) 市街地の住宅の床下浸水等の水害対策についてお答えをいたします。  昨年の6月27日から30日にかけての集中豪雨では、大井町及び長島町の市街地において11カ所で26戸の住宅への床下浸水の被害がありました。市街地の雨水幹線整備は概ね整備が進んでいるところでありますが、平成11年度は都市計画道路駅前線に関連し佐渡雨水幹線の整備に取り組み、佐渡交差点をはさんで延長122メートルの整備を行いました。引き続き平成12年度は十六銀行から阿木川までの同幹線の実施設計を計画をしております。  また中心市街地の周辺部につきましては、新総合計画の中に的ヶ屋敷及び野尻野畑地区の雨水幹線を位置づけ整備を進める計画であります。市街地における住宅への浸水原因は、議員ご指摘のように最近の開発や水田の休耕あるいは宅地化などによるものが考えられ、とりわけ二葉と神田地区におきましては、主要地方道恵那白川線の南側上流部の雨水によるものが考えられます。このことに対応するため、十六銀行から阿木川までの雨水幹線について平成13年から14年にかけて整備をする計画であり、特に二葉と神田地区についてでありますが、今計画中の大崎土地区画整理事業、これに関連する街路整備事業において解決を図る計画であります。  また、市街地の側溝等があふれるものなど、軽微に対策が講じられるところは、建設部と協議をしながら対応してまいります。よろしくお願いいたします。  以上で答弁を終わります。 ○副議長(藤 公雄君) 経済部長・千藤恵三君。 ○経済部長(千藤恵三君) 三郷用水の改修についてお答えいたします。  現在の三郷用水は延長3,917メートルの用水路でありまして、昭和28年から32年にわたりまして築造されたものでございます。その後、昭和47年から53年に阿木川の取水口より1,173メートルを改修いたしまして、さらに平成6年からその残された未改修箇所を県営かんがい排水事業で順次施工しているところでございます。本12年度におきましては、長島町、旧長島小学校プール上で130メートルを改修予定しております。なお、工事期間中は断水あるいは減水等が生じますが、よろしくご協力をお願いいたしまして、答弁を終わります。 ○副議長(藤 公雄君) 2番・伊佐地良一君。 ○2番(伊佐地良一君) 今、答弁がありましたが、特に長島小学校付近ということで説明がありましたけれども、ここは現在、先ほども申し上げましたように公園化が進められておるというようなことで、よく長島小学校等の意見を聞きながら、ひとつ対応をお願いしたいと特にお願いをしておきたいと思うわけでございます。  それから、市街地の床下浸水の件ですが、先ほど説明の中では大崎の区画整理事業にあわせてというようなことがありましたが、早急に対応すべきところがあれば、ひとつその区画整理まで待たずに対応をひとつお願いしたいというふうにお願いいたします。  以上です。 ○副議長(藤 公雄君) 要望でいいですか。 ○2番(伊佐地良一君) はい。 ○副議長(藤 公雄君) 伊佐地良一君に対する答弁を終わります。           ───────────────────── ○副議長(藤 公雄君) 1番・小倉富枝さん。              (1番・小倉富枝君 登壇) ○1番(小倉富枝君) 1番・日本共産党の小倉富枝でございます。今回は、二つの標題に基づいて質問をさせていただきます。  最初に、教育行政についてお伺いをいたします。  1、国旗・国歌法が施行されて入学式・卒業式に日の丸を掲げ、君が代を歌わせることについては、各新聞への投稿や社説などでも様々な論議が行われています。国旗については恵那市においても、私の子供たちのころには体面式で行われていた記憶がありますけれども、先日の新聞には国旗・国歌法の実施により日の丸が壇の中央に飾られ、体面式が姿を消す。入学式・卒業式は本来、だれのためのものなのかと。父母の思い、そして何よりも子供の思いはどうなるのかという記事がありましたけれども、恵那市では現在、体面式はどうなっているのかお尋ねをいたします。あわせて、強い反対や不安のある中で、天皇を讃える歌詞である君が代を子供たちが主役であるべき入学式・卒業式に歌わせることについて、教育長さんの見解をお聞きしたいと思います。  次に2点目ですが、教育現場に国旗・国歌を義務づけることの是非という問題について、社会的な関心が広く向けられている中で、強制化を言い出した野中官房長官自身が法律での義務づけには賛成しないと言い、理由は法律で強制すべきではないというふうに答えております。また、小渕総理大臣も強制については義務づけを行うことは考えていないと答えています。恵那市では昨年の9月議会において山内議員の質問に対し教育長さんは、教員が学習指導要領に基づき子供に指導することについては、職務上の責任があり当然のことだが、子供に強制することはできませんと答弁されていますけれども、「一同起立、君が代斉唱」と言われることは当然、子供たちに歌うことを強要することにつながるというふうに私は思います。  私の友人が長野県の卒業式に出席した際に、「ただいまから『君が代』の斉唱を行いますので、歌われる方はご協力をお願いします」というアナウンスがされたそうですけれども、これは憲法19条に保障されている内面の自由を守るものであり、教育基本法の原則である思想・良心など、人間の内面の自由に介入しないという配慮の一つだというふうに私は考えます。恵那市では歌いたくない子供にも歌わせるための指導ではなく、君が代の歌の意味と歴史を子供たちに学ばせた上で、歌うことを選択させる指導をされていたのかどうか、お聞きをします。また、中教審答申でも強調されている学校や子供の自主性を真から尊重するために、強制している教員がいるとしたら、把握されているのか。また、強制しないよう指導されてきたのか、これからはどうか、お尋ねいたします。  次に、2の緊急地域雇用特別交付金で雇用された教員についてですが、要望が出されていた学校6校に派遣されたとのことでしたが、現場からは学校で一番忙しい時期に短期間来られても、仕事の内容を教えるゆとりがない。どうして一つの学校で長期間対応しないのかなどの声が挙がっています。配置は現場の教員の声に基づき、要求に合わせてなされたものなのか。子供たちにとって生きた雇用となっているのか。結果としては、特別交付金を使いこなすだけの措置に終わるのではないのかという疑問もある中で、何名の教育をどの学校へ何日ずつ配置されたのか。また、教育内容がどう充実されてきているのか、お尋ねをします。  あわせて、昨年7月より複式学級における負担軽減措置として県から1名飯地小学校へ派遣されていますが、これは大変喜ばれており、複式解消に向けて引き続く雇用が望まれておりますけれども、市としても努力してくださるようお願いをするものです。  次に3の市図書館の充実についてですが、閲覧場所が狭い、開架図書が少なく、閉架図書は注文に応じて出してもらえるが、手間がかかるし、忙しそうなので、再度の依頼がしづらい、自分で選べないなどの声とあわせ、いこいの場として子供からお年寄りまで利用するには、すべてのスペースが狭過ぎる、パソコン使用時には記録紙が欲しいなどの要求もあります。そこで、新まちづくり計画に組み込まれている図書館の拡充計画には、図書の充実に加えて閲覧場所、読み聞かせルーム、事務室などのスペースが拡大されるのか。また、市民のニーズにこたえた市の顔が見える図書館として内容、建物ともどこまで充実される計画がされているのか、お尋ねします。  次にAの職員体制についてですが、先日、私が図書館へ伺ったときには、源氏物語に出ている和歌について、どういう気持ちでこの行は読まれたのか、職員の方に質問をする市民が見えました。カウンターでの貸出業務の忙しさに加え、知的対話も求められ、昨年からは司書の方の学校図書館指導も始められるなど、ゆとりある市民のための図書館にはほど遠い職員体制だと言えます。そんな中で、本年4月より市民サービスの向上が図られ、開館時間を平日午後6時まで、土日午後4時までを一律午後8時までに延長され、職員は現在の4名から6名に増員し、フレックス時間を導入し体制を整えられるそうですが、本当に市民の要求に今まで以上にこたえていけるのか。結果として職員の労働強化になるのではないか、懸念されます。パートを含めた6名以上の職員が必要だと思われますけれども、予定されているのかどうか、お尋ねをいたします。  次にBについてですが、市内各学校、他市図書館とのインターネットによる検索、貸出が行われていますが、より幅広い分野、特に専門書で勉強したいという市民の要求にこたえ、市内の高校、特に恵那高校とのインターネットを結び、貸出まではできなくても、検索や閲覧ができるような申し入れだけでもしていただけないものか、お尋ねをいたします。  次にCの障害者対策ですが、車椅子で動き回るには少し狭過ぎる。ボランティアの方々のおかげで「広報えな」はテープで聞けるが、対面朗読も心が和む。点字の本も必要などの思いが届いています。いろんな障害を持っている人たちが、気持ちが暖かく潤い、出向いて楽しいと思える図書館、また行きたいと思える図書館を目指して障害者対策として現在考えてみえること。これから考えていかれる施策をお尋ねいたします。  次に福祉行政について。昨年11月に出されました恵那市障害者計画案によりますと、恵那市における身体障害者の状況は、肢体不自由が全体の約61%を占め、重度障害の割合も高くなっており、障害者が安心して生活するための現状と課題として、保健サービス、ホームヘルプサービスなど、在宅福祉サービスの充実とあわせ、障害の重度、重複化の傾向とともに、介護者の高年齢化や家族状況を考慮し、家庭内介護の意識が強いというこの地域の実態に即し、支援体制を整えることが必要だというふうに述べられています。この理想的なプランに基づき、障害者のための様々な計画が当然練り上げられていることと思いますけれども、策定委員会のメンバーには直接かかわりを持っている現場のヘルパーさんや関係者は含まれていたのかどうか。また、含まれていなかったのなら、計画策定に障害者の要求、切羽詰まった家族の状況や声はどこまで、どう反映されてきたのか、お尋ねをいたします。  また、本年4月より身体・心身障害児(者)へのホームヘルプサービスが社会福祉協議会へ委託となりますが、現在行われている家事援助、身体介護サービスなどが現行より低下するのではないか。家族への負担がより重くなるのではないかという危惧があります。障害者計画の冒頭に施策の重点課題として述べられている、安心して生活していくために社協へ委託後も福祉の後退にはつながることなく、現行のサービスが必ず維持できるのか。また、維持向上するための体制づくりはどう考えてみえるのかお聞きします。同時に、障害者にとっても家族にとっても必要である、現行のヘルパー数は必ず確保した上で委託されるようお願いをいたします。  次にデイサービスですが、制度改正により知的障害者に加え身体障害者もたんぽぽ福祉会に委託し、受け入れられるようですが、1日の標準利用人員5人以上、週5日以上実施という項目の中で、重度障害者を受け入れることが実質できるようになるのか。有資格者の確保、施設整備などの対策をお聞きします。  また、事故などによる重度障害者へのデイサービスは、福祉センター1階のあき部屋を整備活用してほしいという声もありますけれども、前向きに検討していただきたいと思います。加えて介護者の高齢化、負担増などによるショートステイの希望に対し、現在、近隣では瑞浪市で行われていますが、ベッド数も少なく、送迎も家族負担となることから、利用したくても実際には利用できない現実があります。市としてのショートステイ事業が求められますが、計画されていくのかどうかお尋ねします。  最後に、障害者団体と障害者を支えるボランティア団体への援助についてお伺いします。市役所での聴覚障害者対策として、週2回、福祉事務所に手話通訳者を置き、各種の相談に応じられているようですが、本庁の受付であいさつと要件を聞くなど簡単な手話対話をしてもらえると、緊張しないで訪れることができるとか、整備された駅前に並んだ石のリーフに近づくと、心地よい音楽が聞こえるが、何が書いてあるかわからない。恵那市を観光で訪れる視覚障害者のためにも、点字があると親切だなとの声があります。  加えて、現在、障害者が体育大会などに参加される場合、バス代は援助されていますけれども、業者からバスを借りる金額には満たず、リンゴ狩りなどのレクリエーションを行う場合も費用は参加者負担で賄われており、地区の代表者会議に出席する電車代も援助があるときとないときがあるなど、社会活動に参加しようとする際の負担は少なくありません。行事を市の行事として位置づけ、バスなどの手配はできないものかお聞きします。  また、障害者を支えるボランティア団体の方々も、例えば演説会などの手話を引き受けられた場合、1時間通訳の時間だけ参加されるのではなくて、朝から会場に待機しなくてはならず、年間数万円の補助では食事代、ガソリン代すらおぼつかないのが現状です。今回の予算には本庁における障害者トイレの改修が盛り込まれていますが、障害を持った人たちにとって住みやすい恵那市こそ、だれもが安心して生活できる恵那市と言えると私は思います。障害者団体と障害者を支えるボランティア団体への物質的援助、資金援助をお願いをし、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(藤 公雄君) 小倉富枝さんの質問を終わります。  答弁を求めます。教育長・小栗章正君。 ○教育長(小栗章正君) では、最初に国旗・国歌についてお答えいたします。  国旗・国家につきましては、指導要領に基づいて国旗・国歌の意義を理解させ、諸外国の国旗・国歌を尊重すると同様に尊重していく態度を育てていく必要があると考えております。  そして国歌「君が代」の「君」にきましては、天皇であると考えております。日本国憲法下においては日本国及び日本国民統合の象徴でありまして、君が代の歌詞もそうした我が国の末永い繁栄と平和を祈念したものであると考えております。ですから、卒業式や入学式にそうした気持ちを込めて歌うことは、日本国民としての意義の深いことであると考えております。  正面に向かって掲げているかというお話がございましたが、市内の小学校は正面に掲げております。それから、式の形態はそれぞれの学校の工夫がありますので、形態として類別することはできませんが、多くは正面を向いてやっていると思っております。  次に、強制している教員がいるかどうかとのご質問でしたが、他の教科の内容の指導と同じように、あくまで指導であり、強制することはありませんし、そうした事実も聞いておりません。  さらに、国歌を歌わせることを強制していれば、子供の内心の自由を侵すのではないかというご質問でしたが、無理やりな強制であれば別ですけれども、指導要領に従った、他教科と同じような通常の指導において内心の自由が侵されたということは、考えておりません。内容については、発達段階に応じて理解させ、今後とも国旗・国歌の指導について諸外国の国旗・国歌を尊敬する態度とともに指導を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。  なお、内心の自由を守るための指導をしたかというお話もございました。これにつきましては、校長会等を通して国旗・国歌の指導を従前にしなさいという中で触れて指導しておりますので、よろしくお願いをいたします。  次に、緊急雇用対策についてお答えします。  この事業につきましては、学校教育の面から二つの事業が認められましたので、校長会等で学校の意向等も伺いながら進めていました。一つはインターネット・コンピューター教育充実事業で、小学校でコンピューター授業の支援を進め、いま一つの事業は来年度から小学校の英語教育の導入が可能になったことから、外国語教育充実事業として進めてまいりました。どちらの事業も3人の講師でそれぞれ1人が30日間と、こういう授業でございましたので、各小学校へできるだけ平均して配置をいたしました。年度途中からの授業であったということと、それから講師の選定や学校での受け入れ計画などに手間をとったということもございまして、一部に問題等もありましたですけれども、小学校の情報教育、外国語教育に効果的な成果が上がったと考えております。  なお、雇用対策事業として別に県から長島小学校へは特殊学級、大井二小につきましてはTTということでいただいておりますので、よろしくご理解いただきたいと思います。  なお、飯地の複式学級への支援について、講師の配置が昨年7月ありました。緊急雇用対策とは別に県から途中加配で来たのでございますが、来年度についても強く要望しているところですので、よろしくお願いいたします。  それから次に、図書館についてお答えをいたします。市民図書館につきましては、蔵書も増えて手狭になってきたことから、新まちづくりの計画の中で(仮称)生涯学習センターとして位置づけております。その中では、図書館機能の拡充を軸に生涯学習機能や情報センター的機能も含めたものにしたいと考えております。その際には、図書館のゆとりのあるスペースも確保できると考えております。今後、計画の中で多くの人たちの意見をいただきながら計画してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。  図書館の開館時間につきまして、市民からの要望も高く、4月からは午後8時までに延長する計画を立てております。職員体制につきましては、現在の4人体制から6人体制に増員し、勤務時間は午前8時30分から午後5時までの勤務と、午後0時から午後8時30分までの勤務を組み合わせて対応したいと考えております。  それから、市内の高等学校との連携でございますが、インターネットによる貸出については、高校側からインターネットで市の図書館の蔵書を検索して借り出すことは可能ですが、現在、高校の情報体制が整っておりませんので、これが高校内の整備が整い次第、高校にもよい蔵書があるだろうというふうに思っておりますので、ネットワークができたらなというふうに思っております。今後、高校の情報体制が整った時点で対応してまいります。  次に、障害者に対する対応についてご質問がございました。現在の図書館は手狭なために、書架と書架との間が狭かったり、あるいは高いところに本が並べてあったりして、車椅子の方などにご迷惑をかけていると思っております。が、図書館が仮称生涯学習センターとして拡充されれば、ゆとりのある中で利用してもらえるように計画したいと思っております。当面は、職員に申し出てもらえば職員で対応したいというふうに思っておりますので、お願いします。  それから対面朗読等につきまして、今後どういう対策をとるかということでございますが、できるだけ点字とかテープというようなものも拡充することと、それから対面朗読につきましては、これは対面朗読室というものが必要ですので、今度生涯学習センターを考えるときに検討してまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。  以上です。 ○副議長(藤 公雄君) 市民福祉部長・市川徳男君。 ○市民福祉部長(市川徳男君) 福祉行政につきまして、お答えをいたします。  恵那市障害者計画の策定に当たりましては、県が障害者プラン──これは平成9年から16年の8年間であります──の策定時にアンケート、それから意識調査、これは県下の障害者に対して85項目にわたる悉皆調査でありますが、実施され、恵那市では身体障害者手帳所有者1,233名、療育手帳所有者147名に対して行われ、回答率は障害者であるため回答しづらい面もありましたが、身体障害者53%、知的障害者73%の皆さんのご意見・ご要望をとりまとめられております。この計画の策定に当たりましては、この結果を調査分析しながら、庁内の関係部局職員による障害者プラン策定検討委員会で障害者の方や保護者、障害者を見守り育てる各種団体の代表者、施設の職員等によります策定懇談会、ホームヘルパー派遣世帯での意見調査、その他市役所各施設の窓口での相談に訪れた方への意見・要望をとりまとめ、策定委員会であります恵那市ゆたかな長寿社会づくり懇談会において、これまで5回にわたりご審議をしていただき策定を進めてまいりました。  ご質問の当懇談会の構成メンバーにつきましては、市議会、民生委員、福祉施設、障害者団体の代表者及び医師会等の学識経験者15名であります。なお、来る3月29日に当懇談会を開催し、計画の原案についてご審議をしていただく予定であります。  次に、現在、市が行っております身体・心身障害児(者)へのホームヘルパー派遣事業の社会福祉協議会への委託についてであります。現在、嘱託職員2名体制で同事業を実施しておりまして、対象者は2月末日現在、29名であり、そのうち65歳以上の高齢者で介護保険へ移行対象者は11名を見込み、約3分の1は減となるという予定であります。しかし、最近交通事故、あるいは脳血管障害等の後遺症によりまして若い世代が重度の障害者となる例が多く、ヘルパー派遣対象者は増加することが予想されております。現在、社会福祉協議会へは老人に対してのホームヘルプ事業を委託しております。また、在宅障害者に対しても介護用福祉機器の貸し出し、在宅障害者交流事業の開催、そして緊急時における身体障害者宅へのヘルパーの派遣などもお願いしておりまして、身体障害者対策についての実績も十分蓄積されておられます。  今回、介護保険制度の実施を契機といたしまして、介護サービス事業者として人的充実を含めまして、社会福祉協議会の体質を強化していただく中で、在宅老人及び障害者へのホームヘルプ事業全体について対応をしていただくことといたしております。今後は社会福祉協議会とより一層連携を深め、在宅サービスの充実に努めてまいりたいと思っております。  次に、知的障害者対策についてであります。知的障害者のデイサービス事業につきましては、恵那たんぽぽ福祉会において施設の建設が進められており、新年度の早い時期に委託をする予定であります。この施設は知的障害者にかぎらず、重度の身体障害者の受け入れも可能な施設であります。現在、9名の利用希望者がいます。ショートステイ事業は瑞浪市の身体障害者療護施設「サニーヒルズみずなみ」に委託し、実施しておりますが、定期的な利用者は現在ありません。在宅で径管栄養、酸素療法などが必要な重度の障害者に対しては医療行為が必要であり、受け入れは困難な状況であります。  なお、身体障害者療護施設につきましては、入所待機者が多いということから、県が障害者プランにより県内5圏域に1カ所ずつを整備することとしておりまして、中津川市の「ひがし福祉会飛翔の郷」に定員30名規模の施設が平成14年度に建設され、15年開所の予定であります。議員ご指摘のように、入所、デイサービス、ショートステイ等の受け入れをお願いしてまいりたいと思っております。  次に、障害者団体とボランティア団体への援助についてであります。現状の支援状況は身体障害者福祉協会恵那市支部に対しまして、市20万円、社会福祉協議会13万円、計33万円を助成し、各支部でのふれあい訪問事業に対しまして20万円相当の消耗品等の支援をいたしております。また、障害者団体が市外で開催される体育大会、福祉大会などの公的行事への参加のためバス借上料の4分の1、上限5万円を補助しております。ボランティア団体につきましては、登録のある団体に対しまして、社会福祉協議会が2万円から3万円の助成がなされております。今後の対策につきましては、特に要望の強い公的行事への参加のバス借上料につきまして、上限の5万円を7万円といたしております。恒例となっております障害者団体の皆さんとの懇談会の中で、今後様々なご意見をお聞きし、対応をすることといたしております。
     ボランティア活動につきましては、福祉施策全般を推進する上での役割は非常に重要となっております。社会福祉協議会と一体となりまして、その支援に努めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  以上で答弁を終わります。 ○副議長(藤 公雄君) 1番、小倉富枝さん。 ○1番(小倉富枝君) 一番最初の教育行政について、再質問させていただきます。  先ほど教育長さんは教育指導要領に基づいて、ほかの教科を教えるのと同じように日の丸・君が代を教えてきたというふうなお答えをなさいましたけれども、私はAのところで子供たちの内心の自由を守るための指導はされてきたのかと。これからはどうなのかということを発言通告で出しておりますけれども、これについて、強制していることはないし、強制してきた教員もいないというふうに思っているというお答えをされましたけれども、これからですが、子供たちが歌っても歌わなくてもいいという選択の自由を保障される指導がこれからも引き続きなされていくのかどうか。教育委員会としてそういう教育基本法に基づいた内心の自由を守る指導をこれからも引き続きなされていかれるのかどうかを再度お伺いします。 ○副議長(藤 公雄君) 教育長・小栗章正君。 ○教育長(小栗章正君) 学習指導要領になされ決められている内容を、やってもいいし、やらなくてもいいというような指導をするつもりはありません。国旗・国歌についても、歌いたい者は歌ってもいい、歌いたくない者は歌わなくてもよろしいという指導をする気持ちは、全くありません。以上です。 ○副議長(藤 公雄君) 市民福祉部長から訂正の発言がございますので、許可いたします。 ○市民福祉部長(市川徳男君) 先ほど障害者団体とボランティア団体への助成援助についての答えの中で、バスの借上料ですが、現行4分の1を上限ということを申し上げましたが、4分の3ということですので、訂正させていただきます。よろしくお願いします。 ○副議長(藤 公雄君) 小倉富枝さんに対する答弁を終わります。           ───────────────────── ○副議長(藤 公雄君) 15番・光岡勝美君。              (15番・光岡勝美君 登壇) ○15番(光岡勝美君) 日本共産党の光岡勝美でございます。今回は、標題で三つほど、それから質問事項は9点ほどになります。  標題の1番ですが、恵那病院医療調査について。これは7点ほど、特に市長の姿勢を問うという内容になっておりますので、選挙も間近いという関係で、逃げの答弁をしないように要請をしておきます。  それでは標題1の恵那病院医療調査についてですが、これは昨日、江島議員、市川議員ともに質問をされました。したがって、前触れといいますか、前段を省いて直接質問に入ります。まず1番ですが、市民が望む多面的な医療調査を考えているかということであります。これは市長は2月25日、恵那市の医療を考える会、これは私も同席をしましたが、この懇談会で国立で残れば一番いいと。6月ごろ医療調査を行うので、そこへ考える会からも入ってもらいたい、こういうふうに市長が言われ、考える会の方も承諾をしたわけです。ところが、ちょっとここで引っ掛かるのは、6月といいますと選挙のときであります。どうも市長は対抗馬がなくて無投票でまた市長をやれるんじゃないかと、こんなふうに思ってみえたら、ちょっとそこは間違うというふうに認識をしていただきたいということであります。市長が退席後、課長が実績のあるコンサルを入れて調査を行うと説明したわけです。考える会の方は、コンサルに依存するのではなく、市民からアンケートを集めるなどして多面的な調査が必要だということを要望したわけです。12年度予算案では国立療養所恵那病院対策経費と1千万円が上程されております。市長は病院の経営、また市民が望む多面的な諸要求、こういうものを含めた実態のある医療調査というものを考えているのかどうか、これが第1点であります。  それから2番目、コンサルは厚生省OBが占めておる。こんなコンサルに調査させるのか、こういう質問であります。3月初めの「週刊ポスト」、ここへ持ってきましたけれども、こういう週刊誌であります。これは3月10日号です。ここに国立病院の市町村移管の裏で、85億円、補助金ですが、これを食い散らす厚生省の天下りビジネスをつかんだと、こういう見出しで2ページほどにわたって記事が出ております。その中身に少し触れてみますと、「どの病院も3年目に黒字」という小さな小見出しが出ております。そこを見ますと、国立病院の市町村などへの移管が決まった場合、厚生省は立ち枯れ作戦から一転して施設の補修、医療機材導入に1件当たり3億2千万円の補助金を出す。全国26カ所あるわけで、約85億円になる。しかも調査費を出せるようにし、17の市町村に1件約1千万円、計1億7千万円の調査費がつけられていると。これがコンサルの食い物になるわけですけれども、例えば佐賀県の武雄市では厚生省紹介のコンサルの調査をやったら、3年で黒字になるという結果が出て、これに疑問を持って庁内でプロジェクトをつくり、そこで試算をしてみると、10年後も赤字は増えていってしまうと。決して3年から黒字になるなんていう結果は出なかった。そこで、もう一つの民間のコンサルに出したら、ここもOBが二人おり、天下りのOBがおって、前のは7百万、あとの民間に出したのは1,400万円も取られてしまったと、こういうことが紹介をされております。  厚生省というのは、非常に私たちの身近な、生まれてから死ぬまでの省だというふうに思っておったわけですけれども、そうでない。非常に悪質な面が次々に出てきておる。例えば、厚生省の年金事業団は株価操作で約8千億円もすってしまったと。この結果、年金事業団は解散、現在の恵那市のグリーンピアのような問題が起きておるわけであります。そして恵那市が取り組んでおる固形燃料、これは燃焼炉へOBが天下りをしておって、いろんな出口論で妨害をしておると。こういう問題が明らかになってきております。また福祉施設は食い物にする。そして、今はこの病院移譲、これまでも食い物にしていくと、こういう実態が次々に明るみに出ておるわけであります。市長は補助金が出るからといって、このOBに退職金の上乗せをするようなコンサル、これに医療調査の実績があるからといって依頼するということを考えておるのかどうか。  では、次の三つ目です。  債務残高645兆円、GDP比129%、こういう国の財政の内容が国立病院の移譲になっていることを認識して、市長は国立で残し充実する運動の先頭に立て、こういう質問であります。市長は3月の議会の冒頭に予算編成の方針の中で、これは国のあれですが、国債発行額を5.02%増の32兆6,100億円とし、一般会計予算が前年度比3.8%増の積極予算と評価しております。しかし、これこそ国家破綻の予算であり、例えばヨーロッパのEUの基準はGDP比60%、これに対して日本は申し上げたような120%でありますから、日本国が二つ、ヨーロッパで言うなら破綻国家があるということになる。また、毎年の赤字額がGDP比の3%を超えてはならないという、これはEUの基準があります。これに比べて日本は10%近いと。このことも、三つの国家が破綻しておると、こういうわけになるわけです。これは、ゼネコンには50兆円、社会保障には20兆円、銀行にはご存じのように70兆円、こんな逆立ちした国の予算、ここから国立病院の移譲問題も出てくるわけで、ここを見ずに医療調査をしても、これはヤブ医者の診断、こういうことになろうかと思うわけであります。  このような国家の危機の中で、閣議決定を覆した三重県の芦浜原発、北川知事は非常に見事なことをやりました。吉野川の可動堤反対、海上の森の万博は振出に戻ると、こういう地方の運動が国家破綻の道を食いとめようとしておるわけであります。市長は第二次大戦に軍人として参加し、大日本帝国が破綻した体験を持っておられる。GDP比129%というような現状では、これは敗戦の1年前の大日本帝国の財政状況であったわけであります。恵那病院を国立で残し充実することは、恵那市のみならず国家の破綻を救う方向でもある。市長は国立で残し充実する運動の先頭に立てと、こういうふうな要請をしたわけであります。  4番目になります。恵那病院の立地、バス通なども調査の対象に。  恵那病院は昭和17年、戦時体制下の国民総動員法の一環として、国民医療法に基づいて陸軍の結核病院として設立されたわけであります。そして、ご存じのように昭和20年8月15日の敗戦、10月に国立療養所となり、一般のこの地域の患者も受け入れるというふうになり、現在に至っておるわけであります。したがって、これは山の中に結核の病院ということで建設されたと。このため、現在バスは7往復しかない。例えば中津川市民病院は恵那市から15往復もある。こんな違いになっておるわけであります。今、戦時中ではないのでもっと街の近くに、非常に恵那病院も老朽化しておりますから、持ってくる、こうすれば、もっともっと患者が増える。例えば恵那駅の北側に建てれば、通入院はもっと便がよくなって多くなる。恵那病院の老朽化はご存じのように非常にひどい。1億2千万円ほど12年度に改修でつくというふうに聞いておりますけれども、その程度ではどうしようもない。こういう問題も医療調査の対象として市長は考えておるのかどうか。  それから5番目であります。入院患者、医師、看護婦、病院で働くすべての人たちの要望の調査をということであります。  私は昨年、選挙が終わって1カ月、市会の選挙が終わってわずか1カ月でしたが入院をして、いろんなことを見たり聞いたりいたしました。ある病棟では、サッシが歪んでおって、冬は暖房が入っておるけれども、風が非常に入ってきてしまって、ストーブを持ってきておむつを替えないと、どうしようもない。またある病院は、民間の小さな病院にもある医療器具がないと。食事が余りうまくない。せめて学校給食並みの県の銘柄米、こういうものの食事にならないか。風呂場の湯船が小さい等々いろいろありました。そして私の12月の質問で、医者の数が6人不足しておると私は言いましたら、4人だという答弁がありました。これは患者が非常に多かったとき、6人不足しておったときのことを私は言ったわけで、俗に二、三時間待って5分の診療と、こういう実態の中で、ほかの病院へ患者が移ってしまう。こんな状態を続けておくと、今の医者の数でも余ってしまうと。こんな結果になりかねない、こういう問題も深くえぐった調査が必要だと、こういうふうに思うわけであります。  それから6番、結核病床の確保はぜひ必要であるということであります。厚生省は岐阜へ統合する。各県一つの結核病床にするこということを言っております。そうすると、名古屋を通って岐阜へ通入院をすると、こんなふうにこの地域はなるわけで、これはだれでも名古屋で病院を探すということになります。隣の県の県庁所在地を通って自分の県の県庁所在地、ここへ行くという地理的条件のところは、日本じゅうでこの東濃地方しかありません。恵那の結核病床を残すことは、名古屋の患者にとっても、大都市の患者にとっても必要なわけであります。そういうことから、陸軍の結核病床もできたわけですから。こういう条件のところは、どうしても残す必要がある。結核が再び勢いを盛り返したときだけに、国立で結核病院を残すことは国の責任であると。このような医療調査をぜひやる必要があるわけです。何でも市が受けるような医療調査をと、こんなふうな前提の調査では、先ほど触れましたヤブ医者の診断と、こういうことになろうかと思うわけであります。  それから、7番目であります。恵那病院に眼科、産婦人科など必要ということであります。これは私が力説するまでもなく、もう数10年前から恵那病院自身が厚生省に要望してきた。また地域も市長さんをはじめ多くの方々が要望したことであります。眼科の設置の要望には、厚生省はずっと目をつぶってきた。お産、これも産婦人科の要望が強いわけですけれども、お産は病気ではないから、こういうことでそれを取り合わない、これは私地域として許せないと、こんなふうに思うわけであります。美濃東部基幹道路、これも近々着工になり、医療圏も恵那病院は拡大するわけです。そして恵那病院を国立で残し充実せよと、こういう署名は現在8千余名になっております。これが2万を超えた時点で厚生省と交渉すると、こんなふうに予定をしておるわけで、そうしたときに、市長はその交渉に参加する、こういう姿勢を持っておるのかどうか、こういう質問であります。  以上で、恵那病院の質問を終わり、標題2の小野川線(バス)についてに移ります。  市長は初日の施政方針の中で、バス路線の対策につきましては、不採算路線の見直しを迫られるなど、その対策は急務でありますと言っておられます。恵那市内のバスへの補助金は11年度で2,748万6千円と、こんなふうに聞いております。その中で小野川線の利用が一番悪い。出費に対して収入が6.48%と、こんなふうに低いわけで、21条バスとしても継続は困難だと、こんなふうに言われております。しかし、弱者、特に病院に通う人たち、これの足はどうしても確保しないと、病院にも行けないと、こんな状況になるわけですので、これは恵那病院だけではありませんけれども、こういう方々は3日に1回とか1週間に1回というような診療日になるわけで、名前はいろいろあると思いますが、例えば福祉タクシーというようなもので、何日か置きに出してその要望を満たすと。こういう点からもぜひ、大型のバスを廃止して、あとはしようがないぞということでない対策を講じていただきたい、こういう質問であります。  それから最後の、美濃東部基幹道路の丸池地内の位置について。これも市川議員の方から質問がありました。私は特に丸池の奥の溜め池を持ってみえる農家の方々、これは非常に溜め池が農業の生命線になっております。そして、市は今溜め池の上を切っております。そういうことから、特に不安が出されております。一体これは上を通る道路の準備なのか、こんな声も聞かれておりますので、溜め池を荒らさない道路の位置、路線というものをひとつ決めてほしいと、こういう要望が非常に強い。したがって、行政の方から出向いて地域の皆さんの心配を聞きながら、どこを通るのか、こういう説明をしていただきたい、こういう質問であります。  以上で、私の質問を終わります。 ○副議長(藤 公雄君) 光岡勝美君の質問を終わります。  答弁を求めます。市長・森川正昭君。 ○市長(森川正昭君) 光岡議員のご質問にお答えいたします。  恵那病院の医療整備計画調査でございます。いろんな角度からご指摘をされました。例えば医師の不足数がどうであるとか、あるいは結核病床がなくなるとか。これは昨年来本会議で私の考え方を述べておりますから、割愛させていただきたいと思いますし、また、恵那病院の立地について、昨年はむしろ光岡議員はあの立地環境はすばらしいと。だから国立でと、こういうことをたしかおっしゃたように記憶をしております。それはそれといたしまして、細かく各論についてご指摘がありましたが、お答えは総括いたしまして、まとめてお答えを申し上げたいと思います。  新年度に行うこととしております恵那病院の医療整備計画策定のための調査につきまして、種々お尋ねがありましたが、この調査の趣旨は、総括的に申し上げるならば、3月3日の本会議で全会一致で承認されましたように、恵那病院を市民のためにより利用しやすい、かつ市民に喜ばれる、さような病院とするための整備構想の策定に必要となる専門調査を考えおります。なお、この場合、ご指摘の診療科の増設や、施設の再整備、あるいは医療機器の充実は基本的な調査事項でありまして、当然、詳細な調査が行われるわけでございます。また、同病院へのバス等のアクセス手段につきましてもご指摘がありましたが、これも含めて行うよう考えております。したがって、調査の委託先は慎重に検討いたしまして、適正な調査機関を選定していくように、これは市議会の恵那病院対策特別委員会のご意見も拝聴しながら、そのような慎重な選定をしてまいりたいと、かように考えております。  そして、この調査と並行いたしまして、広く市民各層のご意見をお聞きし、恵那病院再生のための整備構想の策定に反映すべく、市議会恵那病院対策特別委員会の中間報告の趣旨に従って、専門有識者を含めた市長の諮問機関を設置してまいる考えでございます。そしてある程度、恵那病院再生の形がまとまったいずれかの段階で、ご指摘の市民アンケートを行うかどうか、これについてもまた特別委員会のご意見を拝聴しながら、さらに検討したいと、かように考えております。  最後に、私に対して恵那病院の国立存置に向けて先頭に立って取り組めと、こういうご指摘でありますけれども、これは昨日江島議員にお答えしたところによりまして、ご理解をいただきたいと思います。  なお、このほかの質問は担当部長から答弁をいたします。 ○副議長(藤 公雄君) 経済部長・千藤恵三君。 ○経済部長(千藤恵三君) バス対策についてでございますが、特に小野川線と申されております。バス路線の厳しさにつきましては、昨日来ご質問にお答えしているところでございます。小野川線につきましても、昨年12月、光岡議員さんからご質問にお答えしましたように、収支比率が最も悪い路線となっておる実情でございます。この路線につきましては、今後も利用者の増える要素はなく、維持は非常に困難かと思われておりますけれども、恵那市バス対策懇談会の中でこの点につきましても議論していただきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  以上でございます。 ○副議長(藤 公雄君) 建設部長・砂場信次君。 ○建設部長(砂場信次君) では、美濃東部幹線道路の丸池地内の位置について、お答えをさせていただきます。  昨日、市川議員にお答えさせていただいたとおりでございますが、丸池地内の道路整備は建設省の所管で整備をすることになっておりまして、今3案が作成をされております。その3案では、経済性、安全性、雨水排水等を含めた工法で費用対効果を検討しておるところでございまして、本年夏にはルート発表の予定でございます。そして引き続いて事業計画の説明に地元に入る計画でございますので、関係各位のご理解とご協力を得るべき説明をしてまいりますので、よろしくお願いして答弁にいたします。 ○副議長(藤 公雄君) 15番・光岡勝美君。 ○15番(光岡勝美君) ただいまの市長さんの答弁ですけれども、前回私が非常に立地条件がいいと言ったのは結核に対しての非常にいいという意味であります。今の結核への治療というのは、特に薬でやっていくと。通院が主だと。入院は最悪の場合というような、これは世界的にそんなふうに移行しております。したがって、そういう点から言えば、駅の北側へ来ても、さして立地条件が悪くなると、こういうことではないというふうに考えております。そういう認識も市長さんも持っていただきたいと、こういうことであります。  それから丸池の道路のことですけれども、現在、溜め池の上を、山を切りかかってみえる。あそこへ道が通るのかという不安が、その問題についてちょっと私、質問をしたわけですけれども、それはどうですか。そういうことは、そこへ通るのかどうか。そのために山を切りおるのかということですが。 ○副議長(藤 公雄君) 建設部長・砂場信次君。 ○建設部長(砂場信次君) 山林の伐採ですか。ちょっとその、伐採方法どうこうには、ちょっと承知しておりませんが。道路計画との関連性はないと思います。 ○副議長(藤 公雄君) 15番・光岡勝美君。 ○15番(光岡勝美君) 山林は市の山です。溜め池の水源地になっておりますので、そこを切りおるということから、ひとつ、あそこを通ることが決まったのかという声が出ておるわけです。私は多分、そんな、まだ決まっていないと思うのですけれども、それはどうですか。 ○副議長(藤 公雄君) 砂場信次君。 ○建設部長(砂場信次君) 道路計画では伐採しておりませんので、伐採にはこの道路計画とは関係ございませんので。 ○副議長(藤 公雄君) 光岡勝美君に対する答弁を終わります。  ここで、1時まで休憩をいたします。               午前11時43分 休憩           ─────────────────────               午後 1時00分 再開 ○副議長(藤 公雄君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。           ───────────────────── ○副議長(藤 公雄君) 12番・山内 隆君。              (12番・山内 隆君 登壇) ○12番(山内 隆君) 12番・公明党の山内 隆でございます。今議会一般質問最後の登壇となり、皆さんには大変お疲れのところを、いましばらくおつき合いをしていただくよう、よろしくお願いを申し上げます。  平成12年度は第3次総合計画総仕上げの年度として、大変積極的な予算が盛り込まれ、森川市長のさらなる行政手腕に大きな期待を寄せるものであります。通告に従い簡潔にお尋ねをしたいと思っておりますが、事前の聞き取り調査も終わっておりますので、答弁の方はしっかりお答えを願うよう、よろしくお願いいたします。  初めに、大規模年金グリーンピア恵那の問題についてお尋ねをいたします。昨日、河合議員より従業員の再雇用の状況、施設管理、跡地利用についての質問がありました。多少重複する点もあろうかと存じますが、地元中野方町といたしましては重大な関心事でありますので、よろしくご答弁をお願いする次第でございます。  昨年11月15日にグリーンピア恵那のホテル業務を本年4月末日をもって停止の決定を下されたわけでございますが、その閉鎖への判断が早かったのではないかと思うものであります。これは私一人だけが感じるものでなく、等しく中野方町町民の声として私の耳に入ってまいります。今日に至って未練がましいと思われるかもしれませんが、重ねて申し上げるものでございます。当時、グリーンピア誘致に消極的であった地元町民は、国家的プロジェクトであり、何としても岐阜県に誘致したいとの県の強い意向に加え、笠周地域の振興発展に夢をかけて同意をしたものであり、その後、景気低迷の長期化の影響を受け、グリーンピアの経営の悪化する中で、基地存続を強く訴え、さらにお願いをしてまいったわけであります。その後、経営改善検討委員会が設立をされ、従業員のリストラ、1億円余の経費節減等、種々経営改善に努力をされ、取り組んでこられたことは承知をいたしておりますが、これ以上継続すればするほど赤字が増えることが予想され、現在の累積赤字は解消できない。苦渋の判断で閉鎖に踏み切ったとの説明であります。  しかしながら、苦渋の判断理由の中に、施設の立地条件、あるいは自然条件が悪い、近隣に類似施設ができた等々、原因を外に求める、いわば役人的な判断ではなかったかと強く感ずるものであります。いわば原因を自己の経営努力に求めることなく、もう最初から閉鎖ありきと申しましょうか、昨年の4月には有能な社員を転勤させるなど、骨抜き状態で今日に至ったと言われても仕方がないと思うものであります。湯の街下呂町では行政・議会が一丸となって不況の中、観光客の誘致に努力されているということを聞くにつれ、憤懣やる方ない思いが募るばかりでございます。  現在、グリーンピアではさよなら営業を企画され、連日大盛況のようであります。従業員が日々減っていく中で、残った皆さんが全力を挙げ、サービスに努力されております。お客さんの中には、閉鎖されると聞いて初めて来たけれども、大変よい施設であったとか、グリーンピアに愛着を持っておられるお客さんが、なくなる前にもう一度、いい思い出をつくろうと、連日賑わっております。全国の観光業界が不況の中で、必死に努力されて営業を続けておられる昨今、グリーンピアも企画の面、あるいは営業の面でいま一度努力すべきではなかったかと思うものであります。閉鎖への判断と現在の大盛況についての、どのように感じておられるか、まずお尋ねをいたします。  さらに、全国13カ所のグリーンピアの中で、最初に恵那が閉鎖に踏み切ったわけであります。全国のグリーンピアが現在、どのような状態か、あわせてお尋ねをいたします。それから、閉鎖後の管理につきましては、昨日の答弁の中で利活用検討委員会でとのことでありますが、一日も早く方向性を示してほしいと思うものであります。さらに、県道恵那白川線からグリーンピアに入る約3.3キロの進入路には、両サイドにアジサイの木が植わっております。この管理は中野方の老人クラブが管理をされておりますけれども、閉鎖後も今までどおり老人クラブに管理委託をされるのかどうか、お尋ねをいたします。  次に、中野方生活貯水池関連事業についてお尋ねをいたします。  ダム建設につきましては、長年にわたり市長さんをはじめ、関係市職員の皆さんのご努力・ご尽力によりまして、いよいよダム本体の立ち上がりが平成13年度から始まるとのことであります。これは中野方町始まって以来の大事業であり、ここに地元を代表いたしまして、厚く御礼を申し上げるものでございます。現在までの道のりは、工事用の道路としての県道の改良、残土処理場等設定など、一つ一つ積み上げての今日であります。一日でも早くダム完成を夢見るものでありますが、ダム本体工事の着手がいつごろの運びになるのか。また、それに伴い、工事用道路となる苗木線の道路改良がまだ一部残っております。ダム工事との整合性がどのようになるのか、お尋ねをいたします。  また、県道恵那白川線でありますが、平成13年度までに洞地区入口の二岩まで完成すると伺っておりますが、それより切井峠までの約800メートルの間が冬期不接合で見通しが立っていないと伺っております。その後の進捗状況についてお尋ねをいたします。  それから、平成14年度を目途に全面給水を目指す中野方簡易水道の状況であります。現在、美濃東部の土地改良事業との兼ね合いで、まだ一部配水管等が埋まっていないところもあります。浄水場建設も含めて、その事業の計画についてのお尋ねをいたします。  最後に、長寿社会への対応についてお尋ねをいたします。いよいよ4月より介護保険制度が導入をされ、サービスを提供する側も受ける方も大変なようであります。しかしながら、この保険制度の適用を受けられるのは65歳以上の高齢者の約1割の方々であります。昨今の質問の中でも、長寿社会への対応について質問がありました。生涯を通じて明るく楽しい生活を送るためには、身体及び精神が健康でなければならず、そのための健康管理体制の充実は生きがいづくりとともに、豊かな高齢者の生活を築く上で不可欠の施策であると思うものであります。要はこの保険制度の恩恵にあずからなくとも、日々心身の健康を持続しながらまちづくりに貢献できる高齢者の環境整備であると思います。市長の提案要旨にありましたけれども、その具体的な施策についてお尋ねをいたします。  今の60代、70代前半の高齢者の方々は、精神的にも肉体的にもまたまだ壮年であります。新総まちづくり市民集会での声の中にも、21世紀には老人パワーを発揮したい。「広報えな」に老人クラブの活動を掲載してほしいなどとの要望もあるようですが、卓越した知識や能力を発揮しながら、生きがいを持って生活できる場所づくりに、もう少し予算を使うべきではないかと思うものであります。例えば市内のゲートボール場でありますが、ほとんどのゲートボール場の休憩するところは、古い材料を持ち寄ってつくった掘っ建て小屋のような小屋でございます。景観も余りよいものとは思われません。老人たちの憩いの場でもあるゲートボール場の施設に、補助金を出すような事業はいかがなものでございましょうか。介護保険制度は11億円もの大きな事業であります。この制度の対象にならない元気な高齢者、その高齢者の方々が生き生きと老後を送れるような施策を積極的に講ずべきと思いますが、その対応についてお尋ねをいたしまして、私の一般質問を終わります。 ○副議長(藤 公雄君) 山内 隆君の質問を終わります。  答弁を求めます。市長・森川正昭君。 ○市長(森川正昭君) 山内議員のご質問にお答えいたします。  グリーンピア恵那の問題でございます。確かに議員ご指摘のようにこの2月から今日までの宿泊の状況を見ておりますと、本当に同じような感慨を持ちますけれども、後から申し上げますが、やはりこれは継続的に、こういう状態が将来に持続されるという見通し、あるいは保証がないと考えておるわけであります。それで、昨年11月15日にグリーンピア恵那の営業を本年4月30日限り廃止するということを決定をしたわけでございまして、これはまさに苦渋の決断であったわけでございますが、この背景には、もうご理解いただいておりますように平成9年6月6日の閣議におきまして、年金福祉事業団を廃止し、大規模年金保養基地業務から撤退すると、こういう決定がありまして、これを受けて種々検討してまいりましたけれども、新たな設備あるいは施設の投資が難しいと。いわば大家がもうやめたという状態でございますから、そのようなことが期待できなく、かつまた現在の状況では将来にわたって大幅な収入増が期待できない等々の総合判断をいたしまして、早期に傷の大きくならないうちに撤退をという決断になったわけでございます。  なお、現在、参議院で継続審議がなされておりますけれども、年金福祉事業団の解散及び業務の承継に関する法律という年金関連法がございまして、この法律が成立をいたしますと、全国のグリーンピアは年金資金運用基金という新しい基金が附帯業務として管理処分を行っていくということになります。この年金資金運用基金の主たる業務は年金基金の管理でありまして、したがって、13のグリーンピアは附帯業務としてその資産管理と、できるだけ早く民間あるいは中央団体に譲渡処分をしていくと、こういう形で取り組んでいくという方向が法律で確定をするわけであります。しかし、閣議決定でございますから、近い時期にこの法律は成立するということを考えておるわけでありますけれども、そういう背景があったことを重ねて申し上げておきたいと思います。  それから現在の利用状況でありますけれども、2月20日現在で1月から2月までの宿泊者の実績ですけれども、1月が889人、対前年度と比べて33.9%の増、それから2月が1,096人、対前年度27%の増、3月が1,690人、これは予約でございますけれども、対前年度と比べて35%の増、4月は1,700人の予約がございまして、前年に比べて32.6%の増と、かようになっておりまして、大変ありがたい限りでございます。ただ、この増加の要因は二つありまして、一つは、ご指摘のように4月末日をもって閉鎖することによる要因がございます。それから二つ目は、謝恩企画として「さよならパック」という売り出しをしておりまして、通常1泊2食で8,500円の利用料金でありますけれども、これを6,500円でサービス申し上げるということによる増加が大きな要因だろうと、かように思っております。  そこで、全国に13グリーンビアがございますけれども、その状況を申し上げたいと思います。13施設ございますが、赤字施設が八つあります。最も赤字の多い施設は、高知県に設置されておりますグリーンピア土佐横波でございまして、赤字額が1億7,337万7千円と、かようになっております。これは10年度の決算の結果であります。単年度の赤字が申しましたように1億7,337万7千円、土佐横波でございます。グリーンピア恵那は上から、多い順から数えて5番目でありまして、単年度で3,645万8千円の赤字と。これは10年度であります。こういう状況でありまして、13施設全体をトータルいたしますと、利益を上げているところもありますから、収支状況トータルで3億4,951万7千円の赤字となっておるということでございます。なお、13施設ある中で、閉鎖を決定した施設はグリーンピア恵那だけであるということは、ご承知のとおりだと思います。  そこで、閉鎖後の施設の管理あるいは跡地利用の問題でございますが、これは昨日、河合議員に総務部長から答弁申し上げておりますように、新年度に入りまして、早い時期に年金福祉事業団、そして県、恵那市、この3者で構成する跡地利活用方策検討委員会、こういう組織を立ち上げまして、地元の意見を十分尊重しながら方策を模索してまいりたいと、かように思っております。よろしくご理解をいただきたいと思います。  それから最後にグリーンピア関係で、アジサイ道路の管理は中野方老人クラブにお世話になっておりますが、そういうことを継続するかというご指摘でございます。大変お世話になっておりまして、お礼を申し上げますけれども、3.4キロほどございます。これは市道でございまして、アジサイが約1万本植栽されております。このアジサイ1万本とグリーンピアの施設構内のアジサイ2万本、計3万本を中野方老人クラブに大変お世話になっておりますが、引き続き跡地利用の利活用の方策が決定いたしまして、そのような状態で推移するまで、管理をお願いいたしたいと、かように考えております。  このほかのお尋ねは、担当部長から申し上げます。 ○副議長(藤 公雄君) 建設部長・砂場信次君。 ○建設部長(砂場信次君) では、中野方生活貯水池関連でありまして、県道恵那白川線と中野方苗木線の道路の整備状況等についてお答えさせていただきます。  まず初めに、県道恵那白川線は平成11年度の工事が完了いたしますと、残る区間は白川町境まで約2.2キロございます。そして、その順次整備をしていくわけでございますが、この区間には数件の用地の未解決の箇所がございまして、その解決には地域の皆様の協力が必要ということでございますので、ひとつ今後ともよろしくお願いしたいと思います。  次に中野方苗木線の整備でございますが、1.9キロの区間でございまして、土地建物の補償は11年度ですべて完了をいたします。そして工事でございますが、残る155メートルが未整備区間でございまして、12年度の早い時期に施行完成する計画で、今作業が進んでおります。  そしてそのほか、関連で力石線がございますが、これはダムサイトまで完成しておりますので、3路線の整備状況から判断いたしますと、本体工事、本年度、本体に着手いたしますが、支障はないものと判断をしております。そして市といたしましては、早期完成を目指しまして、引き続き要望活動をしていきますので、今までと同様、事業促進に地域のご協力方お願いをいたしまして、答弁とさせていただきます。 ○副議長(藤 公雄君) 水道環境部長・林 昭夫君。 ○水道環境部長(林 昭夫君) 私の方からは、中野方生活貯水池関連事業の中の、中野方簡易水道整備事業の進捗事業についてお答えをいたします。  中野方簡易水道は平成5年に事業認可を受け、総事業費30億円で平成6年度から13年度までの8カ年の計画で事業を進めてきております。地域の大変ご熱心なご協力をいただき、配水管及び配水池の建設などを中心に整備を進めてまいりましたが、おかげさまで配水管の整備率が11年度末で92%になる見込みであります。平成12年度からは浄水・導水施設の建設に着手する予定であります。  また、水源となる中野方ダムの完成の遅れに対応するため、ダム建設予定地の上流部から暫定取水をするといたしまして、昨年の3月に水利権を取得するなどの準備を進めておりました。こんな状況の折、県のご協力により平成12年度、ダム上流に治山ダムの建設をしていただける予定となり、そのダムを暫定の水源とすることができます。一方では、その治山ダムから浄水場までの仮導水管の位置につきましても、地元の関係者の方々のご協力により、ほぼ確定をいたしております。このような順調な進捗状況であり、当初予定どおり平成14年度の供用開始を目指して努力をいたしておりますので、よろしくお願いいたします。  以上で、私からの答弁を終わります。 ○副議長(藤 公雄君) 市民福祉部長・市川徳男君。 ○市民福祉部長(市川徳男君) 長寿社会への対応について、お答えをいたします。  急速な少子高齢社会を迎え、お年寄りの介護を社会全体で支え合うという介護保険法が平成9年12月成立いたし、その後2年と2カ月余、議員の皆様をはじめ、市民各種機関、団体などの多くの皆様から様々なご意見ご要望をいただく中で、諸準備を進めてまいりました。おかげさまでどうにか市内のお年寄りの皆様が老後を安心、そして安全に過ごしていただけるための恵那市老人保健福祉計画並びに恵那市介護保険事業計画を策定することができました。これまでの皆さんのご協力とお力添えに対しまして、心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。4月からはこの計画を堅実に実施推進してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  議員ご指摘のように65歳以上の高齢者のうち介護保険の対象者は、約1割であります。残りの9割の皆さんが少しでも要介護状態とならないため、保健・医療・福祉・教育などの関係部局が相互に協力を深め、連携を深め、お年寄りの皆さんが健康な体と健康な心を保っていただく取り組みを、積極的に展開してまいりたいと思っております。これには高齢者の皆さんの知識と技能を活かしていただき、スポーツ、歴史、伝統文化の継承と保存、子供たちとの暖かい交流など、高齢者の皆さんが健康で生きがいのある生活を送っていただくためのさまざまな環境づくりを推進してまいりたいと思っております。
     その一つといたしまして、新年度では高齢者の生活支援事業の一部をシルバー人材センターに委託し、高齢者の活動の場を拡大することとし、また、恵那市老人クラブ連合会が趣味、スポーツ活動及び健康に関する講演会などを開催し、それぞれの地域で美しく恵まれた自然環境のもと、地域の特性と特色を活かし、健康づくりについて実践活動を行っていただくため、新たに185万円を支援することといたしております。そのほか、恵那市老人保健福祉計画に定めております諸事業について、着実に実施をしてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  なお、議員ご要望のゲートボール場の休憩所の整備等、ハード面に対する助成につきましては、現行のふれあい健康広場等の整備──これはゲートボール場、マレットゴルフ場等でありますが──の面的整備に助成する制度はありますが、休憩所、便所等の附帯施設につきましては、現在のところ対象外でありますので、よろしくご理解をお願いいたします。  以上で私の答弁を終わります。 ○副議長(藤 公雄君) 山内 隆君に対する答弁を終わります。           ────────────────────── ○副議長(藤 公雄君) 以上で、通告者全員の一般質問を終了いたします。  本日はこれにて散会いたします。どうもご苦労さまでございました。               午後 1時27分 散会  ────────────────────────────────────────     地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。             恵那市議会             副議長          藤   公 雄             署名議員     2番  伊佐地 良 一             署名議員    14番  西 尾 直 躬...